2017年1月11日水曜日

知っとぉ〜?噂のKIITO!



これがKIITOのある元神戸市立生糸検査所のビルだ。



「三宮からずんずん海のほうに行ったらおもしろいところがある」と連れていかれたKIITO。なにそれ???状態から最後まで抜けきれずアップアップの取材となりました!!

2号線をまたぐ立橋には意味深な看板が
1920年代に作られたキュビズム建築風
中はこんなに広い。探検のしがいありあり。
意味不明な機械のあるカフェ

建物の紹介はこれぐらいにして.....
問題のKIITOだが

まず「KIITOデザインクリエイティブセンター神戸」とはなにか。ホームページを見るとこのように書いてある。




神戸で暮らす人や働く人。子どもや、若者や、大人たち。
そんなすべての人が集まり、話し、つぎつぎに何かを生みだしていく場所。
それがデザイン・クリエイティブセンター神戸です。
一部のアーティストやデザイナーだけでなく、
さまざまな人や世代が交流し、そこから生まれるアイデアや工夫で新しい神戸をつくっていく。
その「実践」が積み重なれば、じぶんの街への愛着が増し、街そのものにも個性が生まれ、やがては神戸の経済もより元気になっていく。
人がクリエイティブになること。街がクリエイティブになること。
この場所が、そのための中心地となること。
近い将来、日本や世界のまちづくりのお手本になるために、神戸三宮の地で、かつてない試みが動き出します。





う~ん。クリエイティブ?創造??みんなが???

 ナゾは深まるばかりだ。センセーに聞いてみた。
「そうだな、クリエイティブというのは『創造』、つまり『なにか新しいものを創る』という意味だよ。キミら『そんなかっちょええことでけへん』と思ってるだろぅ?それは違うんだよ。ほんとうは人間誰もがもともとはクリエイティブな資質を持っている。なのになぜいつのまにかそれが削ぎ落とされるのか。学校の図工の授業とかで悪い成績つけられたり、ひとにけなされたりして、苦手意識を刷り込まれてついには『ムリムリ』となってしまうんだ。KIITOにはいろいろな人が集まってくる。そういうひとたちとブレーンストーミングとかで対話をするうちに、『クリエイティブなんかしりましぇ~ん』とか『デザインってなんすかそれ~』とか言ってたひとたちでも、気がつきゃクリエイターになってるという」
なるほど。クリエイティブとかデザインとか、そんなカッチョいいのは誰か他のひとがするもの、と考えていたけれど、そうじゃないんだと。その気になったら誰でもできるんだと。その気にさせてくれるのがKIITOか!KIITOには4つの活動方針を読めばナルホドそういうことじゃんか。

 +クリエイティブの実践の場をつくる。
 +クリエイティブの担い手をつくる。
 +クリエイティブの交流の場をつくる。
 +クリエイティブな情報発信とネットワークを広げる。

 とまあ、そこまではわかったところでだ、いったいなにをクリエイティブしたりデザインしたりするんだよ。
「ちょっとわかってないと思うけど、しゃれおつな服作ったり、広告作ったりするのが『クリエィティブ』とか『デザイン』じゃないよ。KIITOが手がけているのは主に神戸市が抱えている社会的な課題。それを老若男女いろいろな世代のひとたちが集まって対話して課題を解決するための案を企画していく。そういうことをやってるみたいだねぇ」



ふ~ん。で具体的にはどんなことをやってるんだろう。ちょっと調べてみるとこういうのがあった。

「LIFE IS CREATIVE 展 高齢社会における、人生のつくりかた」
LIFE IS CREATIVE 展というのは、「高齢社会を迎えている現代において、これまでの「老後」のイメージにとらわれない多様な『高齢社会における、人生のつくり方』を見出すための展覧会」のことである。高齢化にともなって出てくるいろいろな社会問題を掘り起こして、それに向けての対策を創造的に考えるということか。イベントには、「公園ラボ」「終活ラボ」「食ラボ」「恋愛ラボ」などがある。公園ラボとは、高齢者に健康な身体づくりをしてもらうための活動。公園遊具メーカーが開発した公園設置用の健康器具を会場において、「公園×シニア×健康の未来を描こう」をテーマに展示したそうだ。終活ラボとは、「残りの人生を充実させること」をテーマに話し合うイベントだ。次に食ラボとは、「食」を通したコミュニケーションや生きがいについて考える。この取り組みは素敵なイベントだと思った。高齢者の方がただ単に家で過ごすよりか、こういった場でみんなでアイデアを出し合い自分らで考えた料理を作っていくと、ネットワークもできるし、生きがいも感じられるし、人生を楽しむためにはもってこいのイベントだと思う。そして恋愛ラボとは、「恋愛」をテーマに、シニア世代の恋愛観のリサーチを行い、自分磨きとしてのおしゃれについて考えるための活動だ。

と、調べてみるといろいろとおもしろそうだ。けれど、まだよく分からないことがある。センセーは言う。

「成熟した社会の中で、市民は『施される』存在に甘んじていていいのか。自分たちが市民社会の主人公なんだから、社会の問題は人まかせにせず自分たちで考えて打開していく。そういうことに携わっていくことで、いままでお付き合いしたことのないような人たちと知り合って語り合う中で自分自身の視野が広がり、思考が柔らかくなっていく。それって素晴らしいことだと思うけどね。ただ、最近の学生って授業時間外はバイトばっかしていて、せっかくこういう機会があるのに見向きもしない。残念だねぇ。だからといって首に縄つけて引っ張ってくることもできないしねぇ」

確かに!すいません!そろそろバイト行かないと...







取材協力:デザインクリエイティブセンター神戸
取材:山根 創太