2015年8月28日金曜日

帆船(日本丸)練習船乗船記(2015/08/23)

大成丸・青雲丸に乗ってちょっぴり見えた船乗りの世界

青雲丸(航海訓練所ホームページより)
http://www.kohkun.go.jp/ship/seiunmaru/index.html

月22日(土)〜23日(日)に開催された音楽とグルメのイベント「神戸港夏物語」。その2日目に開催された「帆船(日本丸)練習船スタンプラリー」にちびっ子たちに混じって参加してきました。

ドキドキの期待とともにバスに乗車


このイベントは、小学4年生から中学3年生を対象に、航海訓練所の帆船・汽船3隻の見学をするとともに、スタンプラリーをするという内容になっています。予定では日本丸・大成丸・青雲丸の3隻を見学予定でしたが、台風影響の関係で残念ながら日本丸の見学はできませんでした。
 それでは、中突堤中央ターミナル「かもめりあ」から、参加者約40名のちびっこたちとともにバスに乗りこみ、3隻が待つ波止場へ出発〜!

 今回、見学させていただいた船は独立行政法人航海訓練所のものです。日本最大の帆船日本丸、海王丸、そしてディーゼル機関を備えた大成丸、銀河丸、青雲丸の5隻の練習船で航海訓練を行っています。ここで訓練を受けるのは、東京海洋大学海洋工学部、神戸大学海事科学部、商船高等専門学校、国立海上技術短期大学校、国立海上技術学校、海技大学校で学んでいる学生達。客船やタンカー、フェリーなどの船長、機関長になることをめざして学んでいます。
 練習船では、海運界の将来の担い手を育成するため、船舶職員に必要な応用実践力と高度な知識技能の修得、さらに指導性や行動習慣の体得を目指した実習訓練が行われています。

「大成丸」の見学からスタート 13:15




 はじめに「大成丸」の見学です。航海訓練所の練習船のなかでも最もコンパクトで新しい(2014年就航)この船では、国内海上輸送を担う内航海運業界の新人船員を育成する内航用練習船です。

この白い箱は何だ???



 大成丸に乗り込み、一番初めに目に飛び込んだもの。この白い丸い箱のようなものはなに? これは、「ライフラフト」という救命いかだです。大成丸には、4つが設置されており、1つのライフラフトに最大25人乗ることが可能だそうです。

 さて、次は「船橋」です。「せんきょう」と読みます。ちなみに「ふなばし」とも読めますが、それは千葉県にある市ですね。さて、船橋ですが一般的には「ブリッジ」と呼ばれていて、船舶の上甲板の高所にあり、航海中、各部署に対し種々の指令を発するところです。大成丸のブリッジには舵やレーダーといった機器や海図を見たりできます。ここでは、訓練生のみで操縦されることもあり、操縦を任せられるまでには1年経験を積まなければいけないとのこと。私が一番驚いたのが、本当に神戸港を横断しているかのように操縦することができるシミュレーターが設備されていたことです。



 シミュレーターでは、神戸大橋やオリエンタルホテル、さらに横切る船なども映像で再現されており、臨場感のある映像で模擬操縦ができます。シュミレーターで舵を切るちびっ子たちの気分はもう船長さん。


「青雲丸」の見学へ 14:15


 次は、「青雲丸」。この船は5,000トン型大型練習船。大成丸と比べると長くて高いのが印象的でした。通常の訓練のほかに、造船と船舶運航技術に関する各種の研究や実験を行ったり、開発途上国船員に対する乗船訓練の実施なども行なっている。
 青雲丸では、約120名の訓練生がおり、その中で約10名女性の方がいることが分かりました。たのもしいですね。 


ブリッジの中で見つけた色とりどりの旗 


これは、船舶の通信のために世界共通で使われる「国際信号旗」。アルファベットで種類が分類されており、色や見た目、表す意味もさまざま。たとえば「B」の国際信号旗は、「危険物を荷役中、運送中」という意味を表します。国際信号旗で、一目で状況を把握できるんですね!

ちびっ子から質問を受ける職員の方


 職員の方がクイズ形式でちびっ子たちの目線となって一緒に学ぶ姿が印象的でした。船の構造だけでなく、船乗りになったときのメリット・デメリットをお話しされる場面もあり、ちびっ子たちの将来の夢に一歩近づけることができた貴重な2時間となりました。普段の生活の中では体験できない、非常に貴重な体験ができました。

取材:柴原都

2015年8月21日金曜日

フォトドキュメント「500日前のJR三ノ宮南側ロータリー」 2015/8/20(木)

神戸開港150年カウントダウン表示板(残日計)除幕式

大学生と創る「みなと神戸広報応援団」委嘱式


式典の舞台裏を応援団の視点で追いました!


小雨ぱらつくJR三ノ宮の南口

いつも通り過ごしている南口のロータリー。なのに、今日はなんだかただならぬ気配。


想定外のものものしさに不安げな団員たち

手製看板の準備をはじめるNくん。店先ででそんなことするひとはいない。

イベント開始前10分

式典の段取りをみんなで聞く。

ドドド〜ン!駅前に響き渡る和太鼓の調べ

地元神戸を拠点に全国で活躍する和太鼓奏者木村優一さんが奏でる音に身が引き締まる。

いつのまにか集ったたくさんのひとたち

緊張度がどんどん高まる

久元喜造神戸市長の挨拶がはじまる

「神戸は港と共に生きてきた。人と物でさらににぎわうようにしたい」

そして残日計の除幕式

「かもめん」(左)「キャプテンタワー君」(右)のゆるキャラパーワーが場を和ませる。

委嘱式がはじまったっ!

応援団を代表し市長より委嘱状を拝受するN君。

ほとばしる緊張感

言葉につかえるたびに、本人も団員も心臓が飛び出そうに!

(メッセージ)
このイベントに参加できたことに感謝いたします。
今回、神戸・神戸港の魅力を伝えるということで、 神戸港や神戸の歴史や文化を探索したり、いろんなイベントに参加しています。
そんな活動をすればするほど、神戸にとって神戸港がなくてはならない存在であることが分かり、神戸港がどんどん身近になってきました。
そんな神戸港の魅力を、ネットを通じてより多くの方々に知っていただけるよう、わたしたち一同、ありのままの見方で、しっかり、かつ、楽しく、お伝えします!
ぜひ、「神戸学院大学 神戸港ファンクラブ」で検索して、わたしたちの記事に目を通してみて下さい!
みなとまち神戸を150周年に向けて、さらに盛り上げていきましょう!


山手学童保育コーナーのみなさんのフラダンス

こどもたちのダンスに癒される

【参加した団員の声】

本日はなかなか経験できないことに参加させていただきありがとうございました。私自身、神戸についてはまだまだ知らないことが多いのでイベントなどを通じ、もっと神戸の魅力を知っていきたいです。(R.M.)

神戸港の魅力を、どんどん発信していきたいと思いました。
より多くの人に見て頂けるよう、頑張りたいです!(M.N.)

今回の式典に参加し、広報応援団の一員として神戸港150周年という節目を盛り上げていこうという想いがつよくなりました!今週末の初取材頑張ろうと思います。(M.S.)

式に参加させていただき、スピーチは緊張しましたが、我々の活動がより認知される良い機会になり、士気が高まったように思います。今後も神戸をより発信できるよう、気合い入れていきますので、よろしくお願いします!(S.N.)

除幕式で残日計の「500」という数字を見ると、神戸港開港150年をあと少しで迎えるのだという実感が改めて湧きました。また、多くの人が開港150年に向けた事業に携わっていることは、それだけ神戸港が沢山の人から愛されている証拠だなと感じました。(C.Y.)

あの場に立って、改めて自身の責任、役割の重要さを認識しました。今知っている神戸、これから知る神戸の魅力をより多くの人に発信できるよう、がんばっていきます!(M.K.)

お疲れさまでした。



当日の模様が神戸新聞から動画で紹介されてます↓ 
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201508/0008321695.shtml




2015年8月19日水曜日

第45回みなとこうべ海上花火大会レポート その3

神戸の夜空を彩る光の芸術

みなとこうべ海上花火大会の歴史

2015年8月8日、約一万発の花火が打ち上げられ、26万8400人が来場した第45回「みなとこうべ海上花火大会」は、大盛況のうちに幕を閉じました。兵庫県下最大級の花火は正に圧巻の迫力!関西を代表するといっても過言ではないこの「みなとこうべ海上花火大会」。今回はその歴史についてお話しようと思います。


神戸港と花火大会



現在の「みなとこうべ海上花火大会」は1971年に造成中のポートアイランドで打ち上げたのが始まりです。 神戸港での花火大会のルーツは更に古く、最初は1933年11月7日の午後6時から第1回「みなとの祭」のイベント「神戸ナイト」として、中突堤付近の海上から打ち上げたのが最初です。観覧場所は中突堤、税関第1突堤、高浜岸壁、税関川崎波止場、萬國波止場の5ヶ所でした。翌年には11月7日に中突堤付近の海上から花火を打ち上げたほか、6〜8日の3日間にわたって毎夜、大倉山公園でも花火を打ち上げました。 1935年11月6日から8日に行われた第3回「みなとの祭」では、兵庫突堤、大倉山、東遊園地、報徳商業学校校庭、須磨区役所裏から花火を打ち上げました。 1936年から戦時色が濃くなり、まつりは神事だけとなり、終戦後の1948年の第16回「みなとの祭」で花火を再開しましたが、1960年を最後に神戸港への入港船の増加により花火大会は中止されました。

「海の記念日花火大会」から「みなとこうべ海上花火大会」へ



この花火とは別に1951年7月20日の第11回「海の記念日」に神戸国際観光協会と神戸新聞社が主催する「海の記念日花火大会」が須磨浦海浜公園ではじまります。昼花火130発、夜300発と仕掛け花火が行われました。1970年7月20日の第29回「海の記念日」の花火大会で打ち上げ場所の防波堤が満潮時に海水に洗われて花火の爆発事故が起こったため、須磨海岸では打ち上げられなくなり、神戸市港湾局がポートターミナルの活性化を図るため、造成中のポートアイランドにこの花火大会を誘致しました。

 翌1971年7月20日の第31回「海の記念日」の花火大会に神戸市港湾局が主催者として参画することになり、第1回「みなとこうべ海上花火大会」になりました。当初は400発から700発程度でしたが、打ち上げ場所をメリケンパーク沖に変更した1987年には2000発台に増やし、平成13年に3700発、翌平成14年に4000発、平成16年に5000発、そして、平成21年以降は尺玉も入れて1万発以上の兵庫県下最大規模の花火大会になりました。

 今までにも幾度か足を運んだことのある「みなとこうべ海上花火大会」ですが、今回こうしてみなと神戸広報応援団として取材をするまで、その歴史についてはまったく知りませんでした。行事の歴史を追ってみると、同時に神戸や神戸港の歴史までもが見えてきて、とても興味深いものでした。街のルーツというのは案外、身近に潜んでいるものなんですね…。


 
(参考)
花火大会の歴史 [みなとこうべ海上花火大会ホームページ]より
https://kobehanabi.jp/history/


取材:佐藤千花







2015年8月17日月曜日

神戸港の舞台裏、海事施設を探検!(2015/8/7)

海事施設見学レポート


「海事」とはなんでしょう。大辞林によれば、「海上に関する事柄。艦艇・商船・漁船および航海・漁労・海運などが含まれる」と書いてあります。例えば日本は食料や石油、石炭をはじめ、さまざまなものを貿易によって入手しています。どれを取っても私たちの暮しを支える必需品!であるにもかかわらず、わたしたちはなにも知りません。そこで子供たちに混じって探検してきました。
 夏もいよいよ本番を迎え、立っているだけでも汗が噴き出すような天候の中集まった44人の子供たち。とても元気!笑顔で今か今かとイベントのスタートを待っています。その瞳には不安とドキドキしたものが映し出されていました。

神戸海洋博物館 見学(9:30〜)


大海原を駈ける帆船の帆と波をイメージした白いスペースフレームの大屋根



 神戸海洋博物館は、船の仕組みやクルーズ客船の魅力、港の施設や海・船・港の歴史と未来を体験する博物館で、1868年の近代神戸港の開港から120年目に当たる1987年にできました。

 博物館では、パネルや実物大模型、大小さまざまな船の模型などの展示を通じ、港の歴史を学びました。その後、場所を移動し、行われたのは「海洋教室」。船の種類やその役割、神戸港にはどんなものがやってくるのかなどについて教えていただきました。まだ習っていない漢字が出てくれば自分で振り仮名を書き込んだり、みんなも積極的に取り組んでいました。

「さんふらわあ」見学(13:00〜)

フェリーさんふらわあホームページより
http://www.ferry-sunflower.co.jp/

 お昼を挟んだ後、バスに乗り込み、さんふらわあの乗り場がある六甲アイランドへ向かいました。「さんふらわあ」は船体中央に描かれた太陽マークが有名なフェリー船で、東京〜北海道、大阪・神戸〜四国・九州航路など14隻が就航しています。今回、見学させていただいたのは神戸と大分をつなぐ「さんふらわあ」です。普段は車が出入りするところから船内へ入り、客室を見学していきます。




「ツーリスト」「スタンダード」「デラックス」など、各部屋を見学していきます。最近ではペットと一緒に宿泊できるお部屋まであるそうで・・・。なかにはくまもん一色の部屋まで!!他にもキティちゃん一色のお部屋もあり、参加者のみんなも大興奮!船の中には大浴場もあり、中に入って「すげー!!」と言ってはしゃぐ子も。
そしていよいよ、操舵室の見学へ。みんな興味津々で計器類を眺めたり、双眼鏡を覗いたり。担当の方を質問攻めにする子も見受けられました。普段見ることのできない場所に入り、貴重な経験になりました。

日本製粉株式会社神戸甲南工場見学(14:30〜) 

 日本製粉株式会社は、1896年に設立された欧米式機械を利用したわが国初の近代的機械製粉会社です。業務用の小麦粉・ふすま・そば粉や、家庭用の小麦粉・プレミックス粉(ホットケーキ用ミックス等)・パスタ・冷凍食品も手掛けておられます。
 神戸甲南工場に到着して早々、小麦が小麦粉になるまでの過程の見学、説明・解説をうけました。実際に二種類の小麦粉を触りくらべたり、見比べたり・・・。身近な食材とはいえここまでじっくり見ることもないので、新鮮でした。

 続いてサイロの方へ向かい、輸送されてきた穀物の実物やそれらがどのように加工され、私たちの手元に来るのか説明をしていただきました。
 輸送されてきた大豆やトウモロコシなどの穀物はそのままではどれも固く、とてもじゃないけど食べられるとは思えない状態。不思議そうに「食べられるの?」と尋ねる子もいました。割ってみようと格闘を始める子も…。
 サイロに運ばれてきた穀物がどれほど入っているか、またどのくらい出すかなどを管理する部屋を見せていただきました。
たくさんのモニターにはサイロのさまざまな場所が映し出され、また別のモニターでは、どこからどのくらいの量を運び出しているか、リアルタイムで数字が表示されていました。

 今回のイベントは小中学生が対象のものでしたが、海洋教室やフェリーの探検、工場見学など普段できないような、知らないような事ばかりで、大学生の私でも十二分に楽しむことができました。改めて、「神戸は港町なんだ」という当たり前の事を認識できました。



取材:東間 千晴





2015年8月16日日曜日

第45回みなとこうべ海上花火大会レポート その2


神戸の夜空を彩る一万発の花火「みなとこうべ海上花火大会」
2015年8月8日 19:30~20:30 新港第 1 突堤


 心配した雨も上がり、神戸の夜空には 1 万発の花火が彩られました。花火が綺麗!花火の種類の多さにも驚き!!今回は、花火の種類で印象に残ったものを紹介していきたいと思います。


色の変化!


この写真の花火全て 1 つの同じ花火なのですが、赤→黄色→緑→白と色が変化しています!


円の花火だけじゃない!

この写真をみてみると、円になった花火の他に斜めの形になっているものや、上下にとんでいく花火など、様々な形の花火を組み合わせることによって見る人を飽きさせない工夫がたくさん施されているな~と思いました!

港に因んだ海の生き物達

この写真では少しわかりにくいかもしれないですが、これタコの花火なんです!赤の部分が体で青い部分が目なのかな?周りの声で「あれ、タコが墨はいているんじゃない?」という声が聞こえてきて、花火の微妙な差によって色々な見方ができて面白いな~と思いました。タコの他にはイカや魚の花火などがありました!港に因んだ海の生き物の花火なんてユニークで面白いですね!

変わった花火

海の生き物以外にも変わった形の花火がたくさんありました。これはハートの花火です! 3 か所からハートがたくさんうちあげられました。色は赤で統一せれていてとっても可愛い!会場からもたくさんの「可愛い~」の声が!

こちらはにこにこ顔の花火 

口の部分は赤色になっていてこだわりを感じます…。会場にも思わず笑い声が!

土星っぽい?花火

土星みたい、と写真を見て思いましたが、プログラム内容に指輪をモチーフにした花火があるということで、もしかしたらこれが指輪なのかもしれませんね。そう思うと緑がリングでピンクが石なような気がしてきました。
他にも写真には取れなかったのですが、星の花火などもありました!このような形の変わった花火は、特に子供が喜んでいたような気がします。大人だけではなく子供も楽しめるような花火の工夫、すごいです!

椰子

この花火は椰子(やし)という名前らしく、その由来は椰子の木のように広がるからだそうです。椰子の木というと夏っぽくて、花火の打ちあがる季節にピッタリですね。

錦冠菊

大きな花火がパアッと開いたと思ったら、下の方に垂れていき、しばらく夜空に残り続けました。このような花火は錦冠菊(にしきかんむろぎく)というらしく、柳みたいに垂れているようにも見えるため「しだれ柳」ともいうそうです。

ラストの花火

ラストは大きな花火がたくさん夜空に咲きました!金色でとても華やかで、会場もわぁっという声が一斉に溢れました。視界いっぱいに広がる花火はまさに壮観!先ほど紹介した錦冠菊がたくさん使われており、打ち上げられてからもじーんと余韻にひたっていました。やはりこの花火は夜空にしばらく残り続けるため一番印象が強かったです。


 花火が始まる前に新港第 1 突堤から神戸の街を撮りました。花火の光も綺麗でしたが、こちらの街の光も綺麗ですね~!建物の光もそうですが、海に反射してみえる街の光も素敵でした!

 みなとこうべ海上花火大会は、3年連続で来ています。行きも帰りもすごい人で、毎回疲れた~となりますが、それでも来年も行きたい。人が多くて大変でもまた行きたい!
 夏の暑い日の夜、縁もゆかりもないひとたちが港に集って、みんなで暮れなずむ夜空を見上げる。次々と爆音を響かせながら夜空を鮮やかに彩っては消えていく花火。みんなで「おぉ~!」と言ったり、拍手したり...。私はそんな会場の一体感が大好きです。 

取材:前田梨那

2015年8月15日土曜日

第45回みなとこうべ海上花火大会レポート その1

日本の夏、こうべの海上花火!
2015年8月8日 19:30~20:30 メリケンパーク




この企画2回目の取材です!今回は、8月8日(土)に開催された「第45回みなとこうべ海上花火大会」に行ってきました!




 わぉ。1時間前でもこの人だかり。このイベントの人気が一目で分かった。あとで調べてみれば今回の大会はなんと26万8,400人(公式facebookより)!もうどこを見ても人だかり。カップルとか家族ずれとか....花火を今か今かと待ちわびる人が溢れていた。汗ふきタオルが必須やね。


いったれ!食レポ!

 せっかく花火大会に来たのだから、花火が始まるまでお楽しみは、やっぱり屋台でしょ!ということで会場内をうろついていたのだが…。どこの屋台も人の並びがすごいなぁ…。
 神戸牛のステーキとか、カステラとか、オムそばとか、のどから手が出るほど食べたいんだけど、なんせどこのお店も長蛇の列。会場1時間半前入りは遅かったか…。屋台をまわりたい人は、もっと早めの時間に会場入りするのがオススメ。でもせめて飲みものが欲しい…と思っていると、救世主が!



瀬戸内レモンソーダ!乾ききった喉にピッタリじゃないか!
ということで買ってみたのでこちらを紹介します。レモンの酸味の中にもほんのりと甘みがあり、かつソーダが口の中でSparkling!することで、さわやかでスッキリとした味わいが感じられる。ちなみに、上に乗っているレモンは食べることができ、ビタミンCも摂取できる優れもの!水分は大事だよね!
 今回はこれだけです(泣)ほんとは神戸牛とか食べてレポートしたかったんだけど、ダメだったね。人ごみってすごいね。今度は4時間前入りが目標かな。


皆の衆、集まれ!花火の時間じゃ!


 燦々と輝く太陽が沈みコンビナートの明かりが海を包みだす。皆が海上の花火を、待ち遠しく見つめる中、開始30分前から流れる場内アナウンスが、じわじわと花火への期待感を高めていく。そして、

「ただいまよりみなと神戸海上花火大会を開催いたします」

キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!


3つの打ち上げ場所から上がる花火。いやぁきれいやわぁ。
今回のプログラムは6つ。それぞれを紹介しましょう。 

「ようこそ神戸へ」


オープニング花火ながら、なかなかの勢い。小さな花火の中に特大の花火が織り交ざり、特大の花火の音は圧巻。周りの建物に反響して響き渡る轟音。いきなり心奪われました。

「風薫り花は舞う」

花がテーマの2つ目の花火は、日本の彩りがテーマ。細やかな花火が様々な色や形を見せ、まさに花の楽園。赤や緑や黄色。鮮やかな色たちが空に燦然と輝きます。

ナイトクルージング


おしゃれな神戸のデートがテーマの3つ目。丸型の花火よりも、火花のラインが見える花火が多かった。船の形の花火が何発も上がる場面は、思わず歓声があがった。



④For you ~プレゼントをあなたに〜

恋人へのプレゼントがテーマの4つ目。ハート型や赤色といった花火が打ちあがる。大きな花火が連続することが多かったです。この瞬間に愛を確かめ合ったカップルもおおいのでは?

 願いを光に ~戦後70年平和の花火「白菊」震災20年企画~

自然現象の美しさをテーマに、自然現象の美しさを表した花火で再現する。今までと打って変わって、静かな雰囲気の中、花火一発一発が力強くあがるようでした。

ワンダミック神戸

驚きと迫力のフィナーレ!開く、開く、花開く!圧倒的な大きさを誇る花火が息つく間もなく打ちあがる。一度見れば釘づけになる美しさ。花火の光と音だけが港を斡旋。日本の花火の圧倒感に包まれた時間でした。

 屋上からゆっくり見ながらだったので、より花火がじっくりと見れ、花火の音に圧倒されっぱなっしでしたね。自分の周辺でも、勢いよく花火が上がると、何度も拍手がおこっていて、「花火師を称えなきゃ」という声も聞こえてきました。たった1時間でこれだけの人の心を掴む花火の素晴らしさに圧倒されました。


花火の後に…


花火も終わり、さて帰ろうかというときに、アナウンスが
「駅は大変混雑いたしますので…混雑緩和のために…ライブをご観覧…」
むむっ、ライブやと。これは観に行かねば。
ということで行ってみると、すでに人だかりが…

カップルから家族連れまでがノリノリの会場。
彼らは“ワタナベフラワー”というロックバントの方々。2001年結成「誰にでも分かりやすくて、楽しい音楽」を目標に活動中のバンドである。
会場はすっかりボーカルの「クマガイタツロウ」さんのトーク大盛り上がり。神戸loveに溢れたトークと曲が花火同様、鮮やかに光っていた。


彩り、いつまでも

今回の取材で、初めてみなとこうべの花火を見ましたが、圧巻の一言でした。これだけ多くの人を引きつけ、虜にする神戸の花火。これからも、この夏の風物詩がもっと多くの人に観られ、癒される。そんな平和な日々が続いてほしいと願います。

Thank you KOBE!

  来年も行きます!


取材:西村成也