2017年1月10日火曜日

どうして須磨海浜水族「園」?

 
 須磨海浜水族園は、「水族館」ではなく「水族園」という名前が付けられているのはどうしてなのか???ちょっとそれが気になって行ってきました、夜の水族園。

 須磨海浜水族園のHPでは下記のように紹介されています。

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自然環境の中で水族たちがどのように生きているのかを理解していただけるよう"生きざま展示"を基本的なコンセプトとしています。また各施設をそれぞれ独立させることにより、好きな展示館に自由に出入りしたり、時には自然の緑の中で憩いを感じたりと、「館」ではなく「公"園"」感覚でお楽しみいただけるようなつくりになっています。
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 それでは、どのような動物や展示館やあるのでしょうか。

世界初!波の大水槽

エントランスホールと波の大水槽

まずは、須磨海浜水族園の入り口に入ると天井の高い広々としたエントランスホールがあり、その奥には波の大水槽があります。この水槽のなにが世界初かというと、横から見ることができる人工波だそうです。そして、この大きな水槽のガラス面の清掃で活躍する「水中ロボット」も世界初だそうです。さらに、日本最大の屋内水槽で、水量が1,200tもあります。外洋性サメなど約40種、迫力のあるシロワニや、群れて行動するアジやイワシ、優雅に泳ぐエイなど、1万尾の魚が泳いでいます。


冬にはコタツに入って鑑賞もできる


魚だけではない!無せきつい動物水槽


須磨海浜水族園では魚だけではなく、タコ、イカ、巻貝などの軟体動物、世界最大のカニといわれるタカアシガニなど節足動物、そして、カンブリア紀に誕生した古生代の海から進化しながら生き続ける多細胞生物まで、約50種類の無せきつい動物を展示しています。

タコ

タカアシガニ


夜の水族園
 須磨海浜水族園では、冬になると夜間限定でイルミネーション催事「神戸須磨アクアイルミナージュ」を開催しています。夜の水族園にイルミネーション約300万球を配置し、お昼の水族園とはまた一味違った、幻想的な夜の水族園が楽しめます。さらに、最近話題のプロジェクションマッピングとコラボレーションした「イルカナイトライブ」も公演しています。

 まさに、「公園」感覚で楽しめる須磨海浜水族園、大学の行き帰り目が離せません!

~~~~~~~~~~~~~~~おまけコーナー~~~~~~~~~~~~~~~
須磨海浜水族園の目の前に広がる瀬戸内海ではどんな美味しいものがとれるのかな?

泳ぎが得意!イカ
 須磨海浜水族園でも飼育されている、刺身やお寿司のネタでもおなじみのイカは海水浴場として有名な須磨海岸でも泳いでいる姿を見ることができます。それも、海水浴シーズンの夏に多くみられます。動物界では多少の違いがあっても、体は頭の下に胴、その胴に手足がついているのが原則となっていますが、軟体動物のイカやタコは胴、頭、足という順番についています。人間でいうと頭の下に足がついているというとても面白い体の作りになっています。そして、イカの種類に「コウイカ」というイカがいます。コウイカはアオリイカやヤリイカなどと違い遊泳することがあまりありません。須磨海浜水族園でも見ることができますが、普段は底でじっとしたままで、体色も砂に似ているため観覧車の中には気づかない人もいるそうです。じっとしているのは昼寝をしているのではなく、えさが近づいているのを待っています。このえさをとる瞬間に体色がさっと変化するところが見所です。

神戸の名産!イカナゴのくぎ煮
 春になると必ずと言っていいほどそここからイカナゴのくぎ煮をつくる香ばしいにおいがただよってくるのは、瀬戸内に面した兵庫県民あるあるなのでしょうか。ご飯のお供、イカナゴのくぎ煮のイカナゴは北海道から九州の沿岸まで分布しています。それだけに地方名も多く、北海道、東京、東海、富山、などではコウナゴ、九州、中国地方ではカナギやアブラウオなどと呼ばれています。明石近海では一年魚をコナ(シンコ)、二年魚をフルセと呼び、区別しています。寿命は瀬戸内海では2~3年、北海道では6年以上で、瀬戸内海で育ったイカナゴは14センチほどですが、北海道では25センチほどに成長します。
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参考:須磨海浜水族園HP http://sumasui.jp/
     グラフ神戸177号
     「せとうち百魚百話 瀬戸内海のゆかいな魚たち」神戸市立須磨海浜水族園・編   
取材:織田悠花