2017年2月5日日曜日

バナナ物語


 私たちは普段からよくバナナを食べていると思います。しかし「バナナって一体なに?」「どんな果物なの?」という疑問がたくさんあると思います。そこでバナナについて調べてみることにしました。

バナナって一体どんな果物?
まずそもそもバナナとはどんな果物なのでしょうか?
バナナとは、果実を食用とする品種群のバショウ科バショウ属という分類で、また、その果実のことを言います。いくつかの原種から育種された多年草で、種によっては熟すまでは毒を持つものもあるようです。日本では古くからバナナのことを芭蕉と呼び、実を食するものは実芭蕉と呼んでいます。バナナは栄養が豊富でかつ1年を通して手頃な価格で食べられるとても優れた果物です。ここで少し豆知識です。先ほど芭蕉というワードが出てきましたが、松尾芭蕉という人物がいますよね。松尾芭蕉は、芭蕉の木をもらって庭に植えたことから「芭蕉」とつけられたと言われています。

バナナはどこで栽培されているの?
バナナがどんな果物か分かったところで、バナナの栽培地域はどうなっているのでしょうか?
原産地は熱帯アジア、マレーシアなど。バナナの栽培の歴史はパプアニューギニアから始まったと考えられています。アジアやラテンアメリカの熱帯域では大規模に栽培されていて、東アフリカや中央アフリカでは小規模ではありますが広範囲で栽培が行われています。また地域によって、花は料理に使ったり、葉は皿代わりにしたり、包んで蒸すための材料や屋根の材料などとして利用しています。日本国内でも南九州・沖縄県を中心にバナナが栽培されています。

バナナは何種類あるの?
そんな世界中で栽培されているバナナですが、一体バナナは何種類あるのでしょうか?
バナナの種類は、生食用と料理用に分かれていて、合わせて300種類以上あると言われています。すべては紹介しきれないので、今回は5つ紹介したいと思います。
~キャベンディッシュ~
日本のスーパー等で一般に売られている品種です。フィリピンから輸入されているのでフィリピンバナナとも呼ばれています世界で生産されるバナナのほぼ半数を占めています。
太さを保ちつつ長さもある大型のバナナで、デザート用に栽培されています。
~台湾バナナ~
台湾バナナは昭和初期から中期にかけて高級品として重宝されました。フィリピンバナナに比べると果実が短めでやや太く、果肉は緻密でねっとりとした舌触りとなっています。台湾産は流通量が全体の1%程度しかないので、価格は少し高めです。
~レッドバナナ~
果皮の色が赤茶色っぽくなるのが特徴です。果肉は普通のバナナと同じように黄白色をしていて、さっぱりとした甘さがあります。おもな輸入先はフィリピンやエクアドルです。
~モンキーバナナ~
長さが7~9cmほどの小さくてかわいいバナナです。皮は薄く、果肉はやわらかくて濃厚な甘味を持っていて、デザート用として人気が高い品種です。おもにフィリピンから輸入しています。
~島バナナ~
沖縄で一般的なバナナで、家庭の庭などによく植えられています。木成りで熟してから収穫できるので、輸入バナナより島バナナの方が甘みも酸味も強くておいしく、沖縄での価格も輸入物の何倍もします。形は太短く、皮がうすいので熟してくると皮が裂けてきたりします。

バナナがたくさん購入されているのはこの時期だ!
バナナについて少し分かってきたところで、バナナはいつの時期が一番多く購入されているか気になりました。バナナがたくさん購入されているのは一体何月なのでしょうか?
バナナは季節に関係なく一年中栽培、収穫できるため、とくに旬というものはありません。言い換えれば、いつでも旬ということができるということです。寒くもなく暑くもない時期が、最もバナナが食べたくなると言われています。そのような点から5月頃が最も多いのではないかと言われています。 5月頃という理由として、比較的他の果物が少ない時期であること、運動会シーズンであることなどが挙げられます。

バナナにはこんなにも栄養がある!
また、バナナには数えきれないほどの栄養分が含まれています。タンパク質、カロチン、食物繊維、カリウム、マグネシウムなどを豊富に含んでいます。特にビタミンAの含有量は、果物の中でトップクラスです。このように栄養分がたくさん含まれていることで、昔から、単に食用としてだけでなく、薬用としても効果が知られていたようです。便秘改善、高血圧予防、動脈硬化予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、糖尿病予防、がん予防など、多くの効能があります。

大ブームになったバナナダイエット
バナナに含まれる栄養分を知り、バナナにはたくさんの栄養分が含まれており体にも良い食べ物だということが分かりました。以前、朝バナナダイエットがブームになったと思います。栄養分が多いバナナを使ってのダイエットにはメリットがたくさんありますが、その反面デメリットもあります。メリットとデメリットそれぞれどんなことがあるのでしょうか?
まずメリットは腹持ちがよく空腹を感じにくいというところ、酵素の働きで脂肪燃焼を高め、むくみの解消がダイエットに繋がるところ、豊富な食物繊維で便秘を解消してくれるところから体質改善が期待出来る点です。
デメリットはバナナにはカリウムが豊富に含まれているため、腎臓病のある人には、過剰な摂取をオススメできないこと、また食べ過ぎると免疫力の低下や尿路結石、発がん率が上がる可能性がある点です。
バナナは栄養が豊富で、エネルギー補給として最適ですが、バナナだけを食べることはもちろん控えることと、昼食や夕食ではバランスの良い食事をとるよう心掛けることが大切です。

最後に
最初はバナナの知識はあまりなかったが、知っていくうちに種類の多さだったり、海外からの輸入だけでなく日本でもバナナは生産されていたり、バナナに含まれてる栄養分が豊富すぎたりとバナナだけで驚くことがたくさんありました。これからのバナナの食べ方が変わっていくような気がします。


参考 
~インターネット~
・Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%8A
・バナナはスミフル http://www.sumifru.co.jp/
・果物情報サイト 果物ナビ http://www.kudamononavi.com/
・免疫力を高める 健康食べ物・栄養食品効果効能ナビ http://kenkou-tabemono.info/
~書籍~
・「朝バナナダイエット」 著者:はまち。 出版社:株式会社ぶんか社
・「もっと朝バナナダイエット」 著者:はまち。 出版社:株式会社ぶんか社
取材:田底愛菜


田底