2017年2月6日月曜日

アシックスのトライアス 

「神戸開港150年記念事業のパートナー企業」である株式会社アシックスに「みなと神戸広報応援団」がおじゃますることになり、いろいろ調べてみると、私たちの知らないアシックスのビジネスを発見しました。それがトライアスです!
株式会社アシックスHPより


Tryus(機能訓練特化型デイサービス)とはなにか

 アシックスといえば、「スポーツ用品を作っている会社」というイメージがありますが、実は、それだけではないのです。今回取り上げた「Tryus(トライアス)」は、スポーツ用品作りの中で培ってきたノウハウを活かした、要支援、要介護認定者の方々を主な対象とした、運動機能の向上・維持のための専門施設なのです。
Tryusという言葉の意味は「明日(us)に向かって私たち(us)と努力する(try)と、「us」に2つの意味を持たせた造語。「利用者の方とそのご家族、そしてスタッフとで、ともに未来に向かって努力していこう」という思いが込められています。


トライアスの5つの特徴

株式会社アシックスHPより

1.洗練された空間
 デイサービスと聞くと、どちらかといえば楽しいというイメージは浮かびません。トライアスはそのような印象を覆します。白を基調としたガラス張りの開放的な空間になっています。個人的な話で恐縮ですが、以前、足の手術をしたことがありましたが、リハビリをしたのですが、そこにはこんな雰囲気は皆無。しんどかったのを思い出しました。そういう体験からすれば、利用者の方はたぶん、リハビリやトレーニングのつらさやしんどさも和らぐのではないでしょうか。

2.1人ひとりに最適なパーソナルプログラム
 トライアスでは、利用者の方1人ひとりに合った個別プログラムでトレーニングを行っているそうです。関節可動域や注意能力などを測る体力測定の結果と、最初に設定する「なりたい自分」の目標との差をしっかりと把握しながらマシンのトレーニングの回数や時間が設定されるため、科学的で最適なムリなくムダもないトレーニング内容が設定できるのです。

3.充実のトレーニング設備
 高齢者の方もしっかりとトレーニングできるよう、小さな力でも効率的に行えるアシスト機能が備ったマシンが備えられているそうです。高齢者の方が不足してくるバランスや柔軟性を本格的に鍛える「スリング」という機械を完備しているのも特徴です。

4.さまざまなスタッフをそろえた安心のサポート体制
  充実しているのは施設や機械だけではありません。利用者のトレーニングをサポートする機能訓練指導員や介護福祉士の方はもちろん、その他にも体調管理を行う看護師、ケアマネージャーさんと連携する生活相談員の方がサポート。いろいろな人にサポートされることで気も晴れることもあると思います。

5.数値化された体力測定
 独自の開発の機器を含む高精度な設備で体力測定をするそうです。それにより、短時間かつ誤差の少ない測定結果が得ることができ最適なトレーニングプログラムを作成することができます。最適なプログラムというのはひとそれぞれ。3か月ごと体力測定を行い結果と反映しながらそのつど最適なプログラムを考える。このようなシステムなら、目標も見えやすくやる気に繋がるんでしょうね。


Tryusのこれから

 東京オリンピックが開催される2020年には、東京都の人口の25%以上が65歳以上になり、その内70歳以上が40%。また、日本の全国では2020年に65歳以上が29.1%、2030年には31.6%になると言われ、どんどん高齢化が進んでいきます。
 スポーツに関わる企業として健康に身体を動かせる「健康寿命」を伸ばすことに役立ちたいという思いから、アシックスはこのサービスを拡大していきたいという思いがあるそうです。現在は兵庫県下で5施設を運営していますが、他の地域への展開も検討していきたいとのことでした。


参考
株式会社アシックスHP
日経新聞データベース
取材 末廣 大稀