10月10日、マグロの日。川崎重工株式会社の造船工場で行われた「ばら積運搬船GEIYO-K」の進水式見学会へ行ってきました。最初は授業の取材と言うことだったのですがこれまで進水式などに行った経験がなかった僕は内心とてもわくわく。前日の夜はなかなか寝付けませんでした!
朝8:30、神戸駅を出て、ひたすら南西へ。
駅前では大きなキリンのオブジェがお出迎えしてくれました!
ここから高速道路の下をくぐり、さらに南下。どんどん人が集まってついに行列ができあがりました。人の流れに乗り、たどり着いたのは川崎重工造船工場。入口のテントでポストカードを頂きます。
今回進水するGEIYO-K。全長は180mを越え、最新の省エネディーゼル機関を搭載しています。その積載量は55000トン!大型トラック2200台分ですよ!ここまでくるともはや想像も出来ません。こんな大きなものが動くなんて!海の上に浮くなんて!浮力ってバカに出ません!
ちなみにゲイヨーKは「ばら積み運搬船」ですが、「ばら積み」とは石油とか石灰みたいなバラバラの資材を梱包せず、そのまま移送するという意味です。
地元の人もたくさん来ていて、にぎやかなムードの中、刻一刻と進水の時は迫ります......。
進水を待つ熱気ムンムンの群衆
制限ロープが外され、それまですし詰め状態だった観客が一斉に港の先端へ!なんとか最前列へ食い込めたのは本当に幸運でした!船を間近で見られる位置で、興奮を抑えきれずさらに待ちます。周囲は人が多く、熱気ムンムン。周囲の人々も、スタッフさんも忙しなくなってきました。どうやら航路に一般の船が迷い込んだみたいです。ざわつく場内。「パンパカパ〜ン」そこへ突如流れ始めたのは明るく勇猛なマーチ曲!マーチと共にぞくぞくと工員さんたちが船の下に潜り込んで行きます。
10:15 船が猛烈な勢いで動き出す
たくさんの紙テープ、風船、そして観客に見守られながらゲイヨーKは進水しました。
周囲は未だに人の海。入り口へ戻るのは骨が折れる
学生や家族連れ、親子などなど、観客の皆さん、それぞれいろんな思いを胸に帰路につきます。そして艦首のあったあたりを歩いている時、後ろから大きな歓声が!
こちらに雄姿を見せ付けるかのように港の入り口を横断するゲイヨーKの姿が!遠く離れてもその大きさに圧倒されます。周囲の人々も満足げ。こうして僕の人生初・進水式は感動のうちに終了!
再び人の流れに流されて神戸駅へとたどり着いた僕は、余韻も覚めやらぬまま帰途に着いた僕はどのようにこの感動と衝撃を記事にしようか考えています。
取材 中村 隆之